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The Symbol Remains / BLUE OYSTER CULT
kamiko! ★★★ (2021-01-03 12:38:28)
米国産HR2020年作
とりあえずこのバンドの新譜というだけで★★★は確定だ。約19年ぶりくらいかね。
ボクはアメリカンロックのようなライトで楽しいサウンドにはイマイチ没入できない。米より北欧・露派の感性を持っている。
そういうワケで、米産ロックは世間評よりは辛口になりがちだ。それでもBOCはゲットし続けているフェイバリットバンドである。
BOCには決して北の寒い雰囲気は無いが、このバンドは単にライトなアメリカンロックでは収まらない魅力があるから追いかけている。
メディアにより米のBlack Sabbath・ヘヴィメタルとして大々的に宣伝されたことで、新規ファンを得た代わりに、従前のファンからは
割と微妙な評価を受けていたと感じるIMAGINOS (1988年)は、決して売りに走った、消費されるだけの産業音楽の類とは全く異なり
ホラーとポップを見事に融合させた感のあるAGENTS OF FORTUNE (1976年)を更に進化させ、メロディアスハード風味をスパイスさせた名盤だった。
アメリカンロック風味を仄かに残しつつ、ピアノ導入により北欧情緒といっても過言ではない冷たさと叙情を盛り込みながらも、決してポップで
ユーモラスなテイストが失われていない。活動初期からネタを温めて完成に至った集大成・コンセプトアルバムで、ウチの蔵CD群5本の指に入れてもいいと思う超神盤だ。
そんなモンスター盤に匹敵する作品を新作発表の際には期待するんだが、一定のクオリティは当然あるものの、アメリカンロック色を強める作品はなかなかボクとしては
受け入れ難く、BOCの盤をゲットする度にIMAGINOSの素晴らしさを再確認してしまう。
前作CURSE OF THE HIDDEN MIRROR (2001年)は、期待する音楽性とは全くかけ離れた盤だったが、良い意味で期待を裏切られた感のある名盤だった。
ロックの原点回帰といった作風かつ、巧みなコードワークで聴かせる感じがボクのツボを刺激した感じだ。ボクにとってはここに挙げた3作品がBOCの名盤である。
今作は、前作の従前と全く異なる舵取りから、どのような音楽性になっているのかが大きなポイントだったが、ワリとIMAGINOS時代に近く、IMAGINOSで感じる冷たさが
若干失われ、アメリカンロック要素にちょっと寄った感じだ。また、前作に比べると、繊細なコードワークといった魅力は若干薄れた感は否めないところがある。
名盤発表後のHEAVEN FORBID (1998年)ゲット時に感じた喪失感こそ無いが、今作が過去の名盤に肩を並べられる盤かというと、ちょっと微妙な感じではある。
ヴォーカルの独特なユーモアは健在、アメリカンロックの醍醐味、IMAGINOSに近いドラマチックさが詰まっており、物足りなさは円熟した貫禄で補っていると感じさせる。
この盤は、楽曲が耳に馴染むと、また評価が変わるかも知れないが、発売日にゲットし今日まで楽しんだレビューとしては及第点以上といった感じだ。
それだけ旧作に思い入れがあるから、仕方がないな。

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