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The Reality Of Miracles / LIONHEART
HIGASHI ★★★ (2020-11-14 06:32:55)
20年発表の復活第2作。
前作はイマイチ煮え切らない感じだったが、本作は極上のメロディアスハードの名盤に仕上がった!このバンドの核たるデニス・ロッキー・スティーブの分厚いコーラスに実力者リースモールの歌唱が乗って、非常に心地の良いサウンドが展開される。
こういったメロディアスハードの場合、中盤に聴き疲れや飽きが来たりすることが個人的には多いんだけど、今回はその中盤が強力で変化のあるナンバーで固められていて、飽きるどころか益々彼らの世界に引っ張り込まれていく。本作の中ではハードな“Five Tribes”から一転してバラードの“Behind The Wall”そして極上にメロディアスでポップ風味な “All I Want Is You”、“Widows”、日本の事を歌った“Kingdom Of The East”と素晴らしい展開だと思う。
もちろんそれを挟む前後半も捨て曲などどこにもなく、重厚な出来栄えで完璧だ。個人的にはロッキーの作る曲が好きなので、後半の方が好みではあるけどね♪
また日本盤ならではの丁寧な奥村氏の解説にBAND MEMBER DISCOGRAPHYもついていて至れり尽くせりである。
デビュー作“HOT NIGHT”も名作ではあるが、あれが彼ららしかったか、っと問われると少しアメリカ寄り過ぎる気がする。ではどれが本来のLIONHEARTなのか?っと問われれば悩まず、本作と答えるだろう。長い道のりだったが、こういった作品を手掛けてくれてファンとしてはバンドに感謝しかない。ありがとうLIONHEART!

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