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Magic is Alive / LIONVILLE
火薬バカ一代 ★★★ (2020-10-21 22:59:42)
ステファノ・ライオネッティ(G)率いるLIONVILLが、日本では所属先をキングからマーキー/アヴァロンに変えて'20年に発表した4枚目のアルバム。
イタリア系ミュージシャンを中心とする一大メロハー企画SHINIG LINEから派生したため、当初は「豪華なゲスト・ミュージシャンの顔触れが目を惹くメロハー・プロジェクト」的な立ち位置でしたが、ライブ活動を見据えて参加メンバーを固定する等、作を重ねる毎にバンド感が強化。これまでステファノがGと兼任していたKeyパートには専任奏者を加え、曲作りも助っ人は迎えずステファノ自身が一手に担う形で制作された本作においても、そうした方向性が更に推進されています。
となるとぼちぼち収録曲のクオリティ低下が懸念され出す頃合いなれど、すでに4作目を数えてもそういった兆候がまるで見受けられないのだから大したもの。また曲作りにおいてバンド感の重視とライブ映えを意図した場合、ともすればメロディが蔑ろにされることが多々あるのですが、本作収録曲は相変わらず強力なフックを有しており、特にそれは、適度にロックのエッジを効かせて躍動する⑤、キャッチーなサビメロが印象的な⑥、ラーズ・サフサンド(Vo)の伸びやかな歌声が楽曲に備わった爽快感を倍加させてくれている⑦、冷ややかに奏でられる流麗なピアノの調べがアクセントになっている⑨等々、アルバムのハイライト級の逸品が連続する本編中盤以降に顕著に表れています。
前作を聴いた時はちょっぴりマンネリ化を懸念したのですが、それが完全に杞憂であったことを証明する快作。

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