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Dawn of Possession / IMMOLATION
悪い悪魔 ★★★ (2020-08-28 14:46:30)
デスメタルレジェンドImmolationの1st。
デスメタル以外の何者でもないサウンドで、今のバンドに慣れていると地味で刺激的ではないかもしれませんが、僕は好きですね。
2ndから路線が変わってるので(2ndリリースまでにレーベルとのゴタゴタがあってかなり時間が空いてるので、音楽性が変わるのも必然か)オールドスクールと言えるのはこの1stまでだと思います。
デスメタルの名盤でこのアルバムが選ばれる事も多いようですが、日本ではイマイチ人気がないバンドです。
まあね、時代を感じる音質、ドラムのリズム、メロディなどクソ地味である事は否定できないし、飾り気も全くないので日本人受けが悪いのは分からんでもないです。
というか僕もあまり分かってない部分があるし...。
しかし、このバンド実はかなりメロディセンスが良く、このアルバムであれば1、2、4、8曲目あたりはめちゃめちゃ美味しいメロディが聴けます。
しかもかなり禍々しく軟弱さがないのがイカしてます。
個人的には2ndの1、8曲目、4thの8曲目、8thの4曲目なども素晴らしいメロディが聴ける名曲だと思います。
この1stではまだ洗練されてないギターソロですが、2nd以降からは覚醒しており他では聴けない神々しさ(アンチクライストには褒め言葉じゃないかもしれないが笑)を放ってます。
ぶっちゃけこの作品は色々青臭くて全部同じ曲に聴こえたりしますが、この後のアヴァンギャルドな路線よりは好きですね。
2ndまでのGorguts、1st時のSuffocation、2ndまでのMalevolent Creationみたいな激渋デスメタルがお好きな方なら満足できる作品だと思いますね。(よくIncantationと比較されますが、僕はあまり似てないと思います)
派手なデスメタルも悪くはないんですが、色々聴いていくとこうゆう作品の方が愛着が湧いたりするんですよね、不思議。
キャッチーなリフはあまりないし(しかしこの愛嬌もクソもないリフに唆られるんだよな)、マヌケに感じるようなヘンテコメロディも多いので好き嫌いはハッキリ別れるでしょうが、僕は好きです、愛してます。
ドラムはクソ単調だし、B級メタル丸出しで欠点は挙げれば沢山ありますが、これこそがホンモンのデスメタルやぞ、コラァ!!という気概が感じられる今やあまり聴けないサウンドで、逆に新鮮さを感じることも出来るのではないでしょうか?
ボーカルがめちゃくそ邪悪で雰囲気もバッチリですし、ジャケ絵そのまんまの音楽ですね。少しズッコケるようなメロディもありますが...。
現在入手は困難かもしれませんが、デスメタルとしては大変価値のある作品だと思うので買える時に買いましょう!僕はオススメ!!
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