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Battle Against Damnation / LOVEBITES
Tamasa ★★★ (2020-08-14 22:16:47)
耳を疑った衝撃の1stから7か月余りで届けられた4曲入りミニアルバム。
発売と時を同じくして、Metal Hammer Best New Band受賞、Wacken Open Air出演、Bloodstock出演、X-Ray Touring & Nuclea Blast契約、国内各種フェス出演、初の欧州ツアー…と、怒涛の快進撃が始まる。
個人的には1stの余りの出来に作られた感も感じていたが、このアルバムの①を聴いた瞬間にもう降参した。僅か4曲だが、その内容はフルアルバム並みに濃い。正にキラーチューン①は、罵声を浴びるのを覚悟で言えばAces Highよりカッコいい(確実にモチーフにはなっていると思うが、反映の仕方が上手い)。②はmihoの父への想いを綴ったファストナンバー。この歌詞は、2ndの⑦へと繋がることになる。双方とも哀しみの感情とは無縁な曲調なのはmihoらしさなのか。③④は、miyakoと外部ライターmaoの「ラクマリノフを共通テーマにした競作」という極めてマニアックな作品。しかし、そんな遊びが恐ろしい程見事にメタルへと昇華している。④は1stの⑧(EPの②)の歌詞と繋がっていたりもする。
この作品とその音楽的な拘り、遊びを見て、彼女たちが「作り物」ではなく、一流のミュージシャンであることが良く分かった。彼女たちを取り巻く偏見がなくなる事を祈らずにはいられない。この才能が潰されてしまうのは耐え難い。掛け値なしに日本のメタルの最終兵器である。(個人的には、世界的に見た正統派メタルの最終兵器だと思っている 笑)
この作品からちょうど半年後、オール新曲10曲入りの2ndフルアルバムがリリースされる。
このタイミングでミニアルバムが発売されたことは戦略的には正しかったとは思うが、”濃い”バンドだけに、やはりスパンが短かすぎただろう。この4曲を入れていたら、2ndの評価も大きく変わっていただろうと思う。
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