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A New Dawn / SKYFOREST
kamiko! ★★★ (2020-07-28 00:01:21)
ロシア産シンフォニックブラック2020年作
森メタルフェチとしてはバンド名に「Forest」の綴りが入っている時点で注目せざるを得ない。
しかもボクのストライクゾーンど真ん中のロシア産だ。前作Unity(2016年作)は、動物ジャケ、特に鳥ジャケフェチのボクとしては絶対にゲットすべき
作品であるにも関わらず、当時は金欠で泣く泣く見送り、未だにゲットしていない。コロナの影響で停滞していたロシアからの空輸が復活した今
そろそろゲットしないといけない。と思っていたが、先に新作が発表されてしまった。というワケで、先週この新譜がやっと我が家に届き、堪能している。
今作のジャケは、森、自然を感じさせる優秀なジャケだ。ジャケ裏には怪魚が描かれている。盤には草が描かれ、盤を取り出すと、木の根や枝が絡みつく
心臓のようなモノが描かれている。最高だ。近年稀に見る、想像力を掻き立てるファンタジックなジャケに、まず心を奪われる。
ギターの音がナマ音に近い浅めのエフェクトのため、大自然で森や鳥が騒めくようなテイストが感じられるのが素晴らしく、一般のブラックメタルより
ギターの攻撃性は控えめだ。しかし、シンセが厚めに導入されており、聴き応えは充分だ。ポストブラック的なエモーショナルさがあり、前向きな音楽性だ。
ブラック特有なガナリ声は、濃密な霧の向こうから聴こえてくる感じ。朗々とクリーンに歌い上げる様は、自然の美しさを表現している感じでステキだ。
普段ツーバスやブラスト満載のバンドはあまり好まないが、このバンドは、そういうパートで盛り上げる箇所がカッコいい。血圧が10くらい上がりそう。
濃いブラックメタル派には向かない音楽性かも知れないが、森メタルに浪漫を感じるリスナーにとっては、かなりツボを突かれる作品だと思う。
木が茂る山の頂きで日の出を見ながら聴くとバッチリとハマりそうだ。ボク的には2020年上半期ベストアルバム候補に一気に浮上した感がある悶絶作品だ。

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