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Transient Chronicles / POEMA ARCANUS
kamiko! ★★★ (2020-05-24 18:26:47)
チリ産デス・ドゥーム2012年作
処女作の頃よりも演奏技術が洗練され、もちろん録音状態も向上し、全体的なクオリティがアップ。
過去作に比べてアヴァンギャルドな一面が落ち着いたように聴こえるのは、アングラ臭の抜けた音質向上のせいだろう。
決してアヴァンギャルドな面が薄れたワケではなく、リフ構成・リフそのものや、異空間を彩るパルス音など
結構手の込んだ内容となっている。濃厚な呪術的なドロドロ感は処女作に譲るが、この作品でも音痴な低音ヴォーカルが
呪いの言葉を呟くように歌い、どこか気持ち悪い感覚を引き起こす。
ボクは処女作のローファイ仕様の方が好みだが、コレはコレで、ハイクオリティな録音でズッシリ重いサウンドが魅力的だ。
キャッチーさがナイし、変拍子が多いのもあって、耳に馴染むには少々時間がかかるかも知れないが
繰り返し愛聴していると、徐々にその魅力に気付かされる、そんな作品だ。

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