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Living in the Light / RAMOS
火薬バカ一代 ★★★ (2020-05-17 23:37:34)
ギタリスト発掘人ことマイク・ヴァーニー社長の目に留まり、LE MANSの一員としてSHRAPNEL RECORDSからプロ・デビュー。しかし以降は一貫して「テクニックの披露よりメロディ」「ギターより歌」重視のスタンスを崩すことなく今に至るギタリスト、ジョシュ・ラモスが、現FOREIGNERのケリー・ハンセンをプロデューサーに迎えて(バックVoにも参加)'03年にFRONTIERS RECORDSから発表したソロ・アルバム。
初めてのソロ名義、その上フュージョン畑で活躍するスチュワート・ハム(B)、SHRAPNEL作品でお馴染みのアトマ・アナー(Ds)、元EYESで、イングヴェイのバンドのシンガー候補だったこともあるマーク・ウェイツ(Vo)等、腕に覚えのあるミュージシャン連中がバックを固めていることあり、もしかしたら今回は派手にGを弾きまくったインスト・アルバムなのかも…と思いきや、別にそんなことは全然なかったという。そりゃそうだ。
主役は飽くまでマークの伸びやかな歌声であり、適宜Keyも効かせたキャッチーなJOURNEY型メロディアスHRサウンドを実践。日々のストレスが綺麗さっぱり洗い流されていくような清涼感溢れる③と、イントロで焦らした後、哀愁を伴って駆け出していくHRナンバー⑥は、この人の長いキャリアの中でも上位に食い込める名曲っぷり。また②⑤等バラード系の楽曲に顕著な「少ない音数でいかに多くを語るか」を追求したような、タメと揺れを十二分に効かせたニール・ショーン直系のGソロも相変わらずエモい輝きを放っています。
ソロ作ということで購入を後回しにしていたのですが、何のことはない。彼がこれまで関わってきたバンド/プロジェクトのアルバムに匹敵するメロハーの逸品でしたよ。

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