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Burn the Sun / ARK
火薬バカ一代 ★★★ (2020-04-20 22:58:28)
CONCEPTIONが新作アルバムを発表するという目出度いニュースを耳にして、ふと気になって最近引っ張り出してきたのが、中心メンバーのトゥーレ・オストビー(G)が自身の幅広い音楽的バックグラウンドをより自由に活かせる場としてCONCEPTIONとは別に立ち上げたプロジェクト、ARKが'01年に発表したこの2ndアルバム。
音楽性は、ジャズ/フュージョン味も取り込んだ変拍子バリバリのダークなプログレ・メタル。それでいて聴き手を置き去りにするような難解さは控えめで、北欧メタルらしい冷気を帯びた哀メロや劇的な曲展開等、キャッチーさもしっかり保った仕上がりなのは流石のお点前。得意のスパニッシュ・タッチが炸裂する④⑥みたいな楽曲があるのも嬉しい限りです。
その他のメンバーはヨルン・ランデ(Vo)、マッツ・オラウソン(Key)、ジョン・マカルーソ(Ds)、ランディ・コーヴェン(B)という布陣で、CONCEPTION時代からテクニックとセンスには定評のあったトゥーレや、界隈屈指の凄腕として知られるランディはともかく、「目立たないサイドマン」との印象が強かった(失礼)マッツやジョンまでもが、ここでは音数多めのテクニカルなプレイをビシバシと決めまくっていて、耳から鱗がボロボロ落ちまくり。ただ個人的に最も驚かされたのはヨルン・ランデのVoで、当時は知名度も低かったため、挨拶代わりの①、ドラマティック且つエモーショナルな大作⑪におけるこっちの動脈を鷲掴みにするような入魂の熱唱に「無名なのに凄いシンガーが現れたもんだ」と感心しきりでしたよ。(同時期に聴いたMILLENIUMの『HOURGLASS』も衝撃的でしたが)
COCEPTION復活が有りなら、こっちの再始動も全然有りじゃないでしょうか。

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