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Sleeping Giants / David Ellefson
失恋船長 ★★★ (2020-04-14 14:01:16)
Megadethのベーシストとして知られるデイブ・エレフソンのソロアルバム。厳密には頭4曲がトム・ヘイザアートらと作り上げた新プロジェクト。あとはF5時代のデモに未発表音源集となる。
後半に出てくる未発表集が渋い。ジョン・ブッシュの参加にデイヴィッド・グレンアイズリーの歌が収録とマニアなら、いろんな角度から楽しめそうなラインナップとなります。ジョンならハードなスタイルだろうが、デイヴィッドとくれば、どう攻めるのかと興味を尽きませんね。

オープニングのVolturesは今っぽさを補完したサウンドで幕開け、現役感バリバリのヘヴィサウンドで掴みはOK、ちなみにマックス・ノーマンMIXヴァージョンと明記されていますね。DMCがゲスト参加の②も続き、③ではクリス・ポーランドの名前を発見、曲調もいかにもデイブというような展開にファンなら思わずガッツポーズも出るでしょうね。

あくまでもコンピ作です。寄せ集め感が、徐々に漂いF5に関してはデモ音源ときました。これはクリスファンのお楽しみタイムといった趣も強いのでしょうが、正規ヴァージョンの違いを楽しむのが一番でしょうね。

ジョン・ブッシュが歌うIf You Were Godもメロディックな正統派ナンバーであり、この曲は④でもライブとして登場するので聴き比べて楽しめます。そのあとはデイヴィッド・グレンアイズリーの登場と彼のエモーショナルな歌声を生かしたメロウなサウンドの登場に、ニンマリさせられました。
Megadethのような尖りまくったサウンドと期待すると、後半に進むにつれ眠たくなるのでしょうが、デイブのミュージシャンとしての多様性に触れたいマニアなら大いに好奇心を刺激されたでしょう。早い段階から5弦ベースを操るミュージシャンとして名を上げた男。その生き様が投影された一枚。単なる寄せ集めではないと思わせる魅力はあるが、個人的には大好きな路線でも、デイヴィッドとやった未発表曲は毛色が違い過ぎで戸惑いますよね。

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