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One More for the Road / FEMME FATALE
失恋船長 ★★★ (2020-04-08 19:28:15)
知らんうちにリリースされていた幻のお蔵入り音源集。録音時期は1989~90年という事でメインストリーム一直線の音楽性を披露。1stが気に入った方なら今作を間違いなく楽しめるでしょう
紅一点のロレーヌ・ルイスのチョイハスキーな歌声もパワフル、女性ならではのセクシーさが脂の乗ったパフォーマンスとも絶妙な関係性を見せ、クドいと感じさせることなく聴かせてくれたのも心強い。
PVなどで色気を振りまくような演出&編集など、今なら女性軽視と叩かれまくられるだろうなイメージ戦略も逆に足かせになったのか、リアルを求める時代を前に、このバンドも躓きレーベルからのフォローもなくドロップアウト。それがお蔵入りの要因だろうと推察するのだが、彼女は、このあとカントリー系のソロアルバムをリリースしたりしていましたね。
紆余曲折を経て2013年頃からバンドは再始動。現在は女性のみの編成で活動しているはずですが、当のロレーヌがVIXENに参加したりと、良くわからん状況になっていますね。やっぱ掛け持ちかね。
今作のお蔵入り集、決め手に欠ける面はあれど、ブルージーな要素も盛り込み、時代性を読み切った方向性は間違いではないと思わせる力作ですね。80年代って女性ヴォーカルのグループって長続きしなかったんだよなぁ。
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