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Play My Game / TIM RIPPER OWENS
火薬バカ一代 ★★ (2019-08-22 00:53:11)
ロブ・ハルフォードの復帰に伴いJUDAS PRIESTからの脱退を余儀なくされたティム“リッパー”オーウェンズ(Vo)が、様々なバンドやプロジェクトへの参加を経て’09年に発表した自身初となるソロ・アルバム。
ダグ・アルドリッチ、ジェフ・ルーミス、ルディ・サーゾ、クレイグ・ゴールディ、ブルース・キューリック、ビリー・シーン、ボビー・ジャーゾンベクetc…。端から名前を挙げてったらスペースが幾らあっても足りないほど大勢のゲストを迎え、更に収録曲全ての曲作りに自ら関与する等、まさに満を持してといった感じで'制作された本作で聴けるのは、ヘヴィでパワフル、そしてある程度モダンなアグレッションが加味されたJUDAS PRIEST型の正統派HMサウンド。リッパーも「これぞ俺のフィールド!」と言わんばかりに、鼓膜をつんざくスクリームを随所で炸裂させ、ファンの期待に応えてくれています。
個人的に彼についてはJP時代から「歌は上手いのに曲に恵まれない人」とのイメージを抱いていたのですが、本作に収録されている、ジェフ・ルーミスのスリリングなGプレイが楽曲の持つ疾走感を倍加させる③、ドラマティックなヘヴィ・バラード⑧、本編中最もJP成分が高い⑪、重厚/劇的/ドゥーム・メタリックな⑫といった楽曲からは、リッパーのシンガーとしての実力だけでなく、作曲家としての才も十二分に感じ取れるのではないかと。
ただ全体を見渡すと収録曲の出来・不出来に若干ムラが目立つのも事実なので、次はこのジャンルに強いプロデューサーと組んでアルバムを作ってくれると尚良し。マット・シナー辺りがリッパーのためにも曲を書いてくれたら最高なのですが。

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