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Burning Witches / BURNING WITCHES
火薬バカ一代 ★★★ (2019-04-02 00:59:33)
メンバー全員が女性で、DESTRUCTIONのシュミーアと、彼のマブダチV.O.パルヴァー(a.k.a. POLTERGAIST)がアルバムのプロデュースを手掛けていることでも話題となった、スイスの「燃える魔女軍団」が’17年に発表したデビュー作。
シュミーアに至ってはバックVoやマネージャー役まで買って出ている熱の入れようで(恐らく曲作りにもタッチ)、まぁ本作を聴けば入れ込みたくなる彼の気持ちもよく分かるという。スラッシーですらある荒くれたリフを刻み、勇壮なメロディを奏でるツインG、強靭なビートを打ち出すリズム隊、堂々たる歌いっぷりで楽曲を力強く盛り立てるVo等、楽器の腕前においても実力者が揃ったメンバーが、戦闘隊形で進撃するタフでストロング、且つ劇的な正統派HMサウンドは実にパワフル。バンド名がバンド名だけにデビュー当時のWARLOCKのことを思い出したりもしますかね?
本編の幕開け役を担う猛々しい疾走ナンバー①、Voのロブ・ハルフォードばりのスクリームが鮮烈な印象を焼き付ける②、「アタイ達はメタル・ディーモン!」と雄々しく歌い上げる重厚な⑤といった、バンドのテーマ曲、あるいはアルバムのキーとなる楽曲を、その他の収録曲に比べてもう一段上のクオリティで仕上げてみせる手腕からも、彼女たちの確かなポテンシャルが伺え頼もしい限り。つかJUDAS PRIESTの名曲“JAWBREAKER”を違和感皆無でカヴァーできている時点でそんなことは言わずもがなでしょうか。
「女だてらに正統派HMを演っているから凄い」のではなく、単純に「カッコイイ正統派HMを演っているから凄い」1枚。2ndもチェックしないとなぁ。

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