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Pretty Horror Show / HELL DUMP
失恋船長 ★★★ (2018-10-26 18:37:32)
茨城県つくば研究学園都市のロボットテクノロジーが生んだ人造人間バンド、それがHELL DUMPという事です。そのノリに付き合えなければ一ミリも許容する事が出来ない国産メタルバンドの1st。
まぁメイク&コスチューム姿から醸し出されるお遊び感は、メタルを愚弄すんじゃないぞとキレたくなるでしょう。そんなもんじゃないぞと言えばそれまですが、セックスマシンガンズや冠徹哉の世界を楽しめるマニアならイケるでしょう。
また懐の深いメタルマニアも楽しめるかと思います。豪快なスピードメタルの合間にラップテイストもあり、ミクスチャー系のラウドロックからガチンコメタルまで幅広く手を出しています。アホなようで賢い典型例のメタルバンドですが、シリアスさの欠片もないバンドに対する風当たりは相当なものでしょう。スリップノットのような外国人がやる分には歌詞はストレートに伝わらないので許されるが、日本人で日本語となると完全にアウトだもんね。世知辛いッス。
またアルバムのジャケを見て購買欲が湧くとも思えません、全てをひっくるめてのゲテモノ感がハンパない。メタルバンドでメガネを掛けている奴を初めて見たと言いたい。その狙いすましたキワモノ設定が踏み絵なんだろう。
日本では残念ながらメタル系は一般的なものではありません。大御所ですら音楽だけで飯を食うのが難しい現状ですよ。音楽だけで勝負出来ない土壌だから、彼らのようなスタイルが生まれるのです。音だけ聴けばメタルシファーのようにメタル道を極めています。それだけにキャラを頼らないとメディアに出られないのが残念。禁断の果実に手を出したら最後、真面目な事は一切許されませんからね。先輩達が討ち死にする姿を目の当たりにしている世代なはずなので今後の動向にも注目が集まりそうです。
YouTubeなどでライブ映像を探しスベリ散らしている姿を見て笑うのも一興ですよ。ハイポジションでギターを構えるアメーバ伊澤のいじられキャラぶりに注目も集まりそうだ。ひ弱な身体のサイボーグなんて見た事無いぞ(笑)
熱い、ダサい、イモくさいの三拍子を掲げ、地獄のダンプカーが発進するぞ!ガソリン満タンだ!さあ君も乗り遅れるな!地獄のダンプカーに乗り、目指すは 『色物界の頂点』 だ。と言い切るバンド。どうして今作を買ったか今もって自分自身理解できないのだが(笑)馬鹿メタルに付き合いたい気分にさせる力技があるバンドだ。
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