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悪魔 Nativity "Songs of the Sword" / 聖飢魔II
失恋船長 ★★★ (2018-08-18 14:54:35)
我が家にあるのと、このサイトの自動登録では収録曲順が違うので下記に記入します。
1.EL DORADO
2.THE AKUMA SYMPHONY SUITE Number 666 in C# minor (悪魔組曲 作品666番 変ニ短調)
Overture (序曲 心の叫び)
The First Movement: STORMY NIGHT
The Second Movement: AKUMA NO ANA (悪魔の穴)
The Third Movement: KILL THE KING GHIDORAH
The Fourth Movement: DEAD SYMPHONY
3.THE HOUSE OF WAX (蝋人形の館 Expo. Ver.)
4.FIRE AFTER FIRE
5.A DEMON'S NIGHT (Expo. Ver.)
6.ADAM'S APPLE (アダムの林檎)
7.ONI (鬼 Expo. Ver.)
8.BIG TIME CHANGES
9.MASQUERADE
10.CREATE THE NEXT CENTURY (創世紀)
11.THE PRINCE OF JIGOKU (地獄の皇太子)
12.HUMANE SOCIETY (害獣達の墓場 Expo. Ver.)
13.BRAND NEW SONG
このセルフリメイクアルバムを引っ提げ復活を果たした聖飢魔II 。世界配信のオファーもあり英詩になったとの触れ込みでしたが、結構日本語で歌っていたので驚いた。
海外のメディアにとって悪魔とかコンセプトとして捉えている非難的なコメントは少ないだろうが、わが国日本にとっては権威ある雑誌&ラジオのDJも長きに渡り行う酒井康氏から0点を献上されたバンドだけに、へヴィメタルファンからの評価は絶望的に低い。
もともと洋楽至上主義なところに、0点だから真面目に音楽活動しても生きてけいない烙印をおされた不遇のバンドだった。
今の若い人は知らないだろうが、権威ある雑誌の影響は凄かったと今でも記憶している。
確かに蝋人形の館はオジーのクレイジートレインだ。キーとテンポを変えれば同じ曲にあるのは、ある程度音楽的な知識があれば分かるが、それだけで0点になることは考えられない。
よほど、このバンドのメディアの出方が気に喰わなかったのだろう、10万何歳だとかね。コンセプトを楽しめない頭でっかちな人によって潰されそうになったが、逆にメタルの足かせが取れ求心力が増したと言うのだから皮肉なものだ。排他的な慣習が生み出した悲劇。それを糧に活動したのは素晴らしいと思います。
個人的には0点騒動よりも、閣下の隠し子騒動の方が生々しくて引いた記憶しかない。
そんな逆風の中で多様な音楽性を試行錯誤してきなバンド。解散前にはメタルフィールドにも戻り良作を連発してきた。惜しまれつつの解散だったが、こうして初期のナンバーを今のテクノロジーで蘇らしたのは素晴らしい試みである。
今まで以上にソリッドに生まれ変わったへヴィサウンド、その威力を際立たせるタイトなグルーブを生み出す演奏力の高さ。お馴染みの曲なのに、妙な安定感ではないギラギラとした野心が燃え盛り、新たなる魅力を散見出来るのが最大のポイント。
それにヴィジュアル系じゃない日本のバンドが久しぶりに大きなマーケットで世界に出たと言うのも喜ばしい事だった。
このバンドどこか色もので見られる面がある。岩盤層とも言える強烈なファンに支えられているが故の、敷居の高さもどこかあるのだが、メロディアスでアグレッシブ、普通にへヴィメタルが好きな人なら楽しめる要素も大。またメタルに嫌悪するような人でも楽しめる親しみやすさがあるのも魅力だ。所謂、日本的な仕上がりになっているのが強みなんだと思う。
この初期のリメイクアルバムが気に入ったかはメロディックな悪魔メタルの『メフィストフェレスの肖像』や渾身の集大成的アルバム『LIVING LEGEND』を聴くと、このバンドの本気のメタル度を知る事が出来るでしょう。
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