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Agent Provocateur / FOREIGNER
MK-OVERDRIVE ★★★ (2018-01-31 08:00:30)
アメリカンロックがにわかに騒がしくなってきた1984年、それもギリギリの暮に"4"以来約3年半ぶりのリリースとなった5th。大ヒットしめでたく(?)"産業ロック"の仲間入りを果たした前作と同じラインナップで、ヒットシングル2.3.の作風も前作を踏襲していることから、実際のところ”相変わらずつまらんFOREIGNERのままかなあ”とあまり期待していなかった。
ところが! 改めてアルバム全体を聴き通せばそれが間違いだったことがわかる。ヒットしたバラード2曲の充実ぶりもさることながら、1.4.5.6.10.と実に半数がロックテューンなのである。FOREIGNERのハードロックアルバムといえば3rdだがそれに匹敵するノリノリ&メロディックなロックテューンが上手く配置されて聴く者を飽きさせない。よりタイトでソリッドになったサウンドプロダクションが84年という時代を象徴しているようだ。
邦題が”~(煽動)”で原題は…大変に策謀的な意味なので各自調べられたし。英語のprovokeに関係あるかな。ジャケットもダサいという意見があるけどForeigner FiveのFだよ、エフ。黒のバックがクールじゃないの。今更ながら再認識したこのバンドでも3指に入る名盤だ。

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