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Nocturne / CROWLEY
火薬バカ一代 ★★★ (2017-11-27 00:30:21)
「和製オカルト/サタニック・メタルの雄」として、SABBRABELLSと並び称された名古屋の5人組が、30年ぶりの復活を果たした上に新作まで発表してくれて、こちとら思わず「姉さん、事件です!」と叫びそうになったという(古い)。SABBRABELLSやDOOMのデビュー作さえ再発される昨今、そりゃあ先ずは廃盤のままほったらかしのEP『WHISPER OF THE EVIL』のリイシューを!と思わなくもありませんが、本作が過去音源のリメイク集であり、またこうしてバンドが復活して活動を継続してくれれば『WHISPER~』再発の可能性だってグンと高まるわけですから、今後に期待すりゃいいだけのことよねと。
内容の方はダークでアグレッシブなHM。「オカルト」「サタニック」と聞くと構えてしまう方もおられましょうが、リメイクに当たって音質が向上を遂げ、また歌詞が英詞化されたことでVoの歌い回しからジャパメタ的なクサ味が緩和される等、全体的にオリジナルと比べるとアングラ感は然程でもなく。聴き易くなった印象もあって、これを「コクが薄まった」と残念がるかどうかは聴き手の判断次第。どちらにせよ英語で歌うことで海外市場へ打って出んとする、バンドの積極果敢な姿勢は大いに支持したいところであります。
何よりも、劇的なツイン・リードGが突っ走る②、怪しく大仰にうねるオドロオドロしい⑦、日本語詞を熱唱するVoのコブシの効き具合にグッとくる⑩等々…ダークなHMの名曲が居並ぶ本編の味わいは、やはり噎せ返るほどに濃厚です。
伝説のバンドの帰還の挨拶に相応しい内容に仕上がっている1枚かと。

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