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Hidden in Plain Sight / CRAIG GOLDY
火薬バカ一代 ★★ (2017-07-24 23:20:15)
DIO脱退後のキャリアが今一つパッとしないクレイグ・ゴールディが、CRAIG GOLDY’S RITUAL名義で’90年にGRAND SLAM RECORDSから発表した作品。
まず、売れないSF漫画家の没イラストをリサイクルしたみたいな駄目ジャケで1ストライク(読めそうで読めない日本語にイラッ/笑)。書く内容について苦慮を感じさせるゴッドの歯切れの悪い国内盤解説で2ストライク。そしてA面にGIUFFRIA時代の僚友デヴィッド・グレン・エイズレー(Vo)と共作した音源を収録し、B面にはバンド形式(Voはマイク・ストーンが担当)でレコーディングされた楽曲が並ぶという、変則的な…ぶっちゃけ「寄せ集め音源集」とも言える構成で、3ストライク!バッター・アウト!となる1枚。
そんなわけで聴き始めの期待値は限りなくゼロに等しかったのですが、聴き終えてみるといやいやどうして。アメリカンな埃っぽさとも、欧州風味の湿っぽさとも異なる、都会的なクールネスを漂わすベタつかないHMサウンドに、「あれ、これ案外悪くないかも?」と。
トリッキーなGリフが刻まれるOPナンバー①の時点で早くも「おっ」と思わせてくれますし、デヴィッドの熱唱が光る哀愁のバラード⑤、Keyも効いたメロディアスなミッド・チューン⑧、これまた独特なGワークとメロディが耳に残る⑪といった楽曲は、モダンなセンスに裏打ちされたクレイグのGプレイが映える秀逸な仕上がりと言えましょうや。
ただ全体的に地味な感は否めないというか。クレイグ・ゴールディというギタリストがそうであったように、彼の演りたいことや、「この人と言えばコレ!」みたいな強烈なカラーがイマイチ伝わって来ない作品なんですよね…。ファンの方には申し訳ないのですが。

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