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Metal Majesty / POWERSQARD
失恋船長 ★★★ (2017-04-29 14:39:45)
関西を拠点に活動していた国産HM/HRバンドが1998年の年末にリリースした5曲入りのEP。哀愁のあるメロディが駆け抜ける正統派サウンドは、HELLOWEEN、ACCEPT、IRON MAIDENといったアーティストの影響も強く表れ、所謂ありがちなスタイルだが日本人好みのアレンジを効かせており、その辺りのありがち感が評価を分けそうですね。そしてインディーズ故の音質のヌルさに目を瞑っても、シンガーの息も絶え絶えに苦しそうに歌う姿が大幅に足を引っ張り聴き手のテンションを下げるのも、これまた国産メタルにありがちなマイナスポイントと気になる事も多々ありますが(もう少し丁寧に演奏して欲しい)時代は1998年、息を潜めるように氷河期時代のシーンを生き抜いてきたバンドの心意気は、そのまま音になり表れており、パワフルなツインバス、ランニングするベース、ツボを突くツインリードのハモリ、そのメタル愛溢れる精神性と様式を堅守する美姿勢を前にすると憎めきれませんよね。人生観が短所よりも長所を愛でて楽しむ性質故に、今作も2年に一度は手に取りたくなる一品です。
ちなみにシンガーの坂口高志はMARINOの吉田レオ隆の後任としてMUTHAS PRIDEに参加していますね。そしてドラマーはYAMA-BとAxBites,Gunbridgeで活動を共にしているアントン前田氏です。
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