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Res 9 / RIK EMMETT
火薬バカ一代 ★★★ (2017-01-28 08:10:57)
近年はすっかりマイペースな活動が板についているカナディアン・ロック界の至宝、リック・エメット先生から久々に届けられたソロ・アルバム。純粋な新作としてはAIR TIME以来となるのでしょうか?(AIR TIMEの2ndもずっと待ってるんだけどなぁ)
自ら「これまで発表して来たソロ作の集大成的内容」と語る本作は、ハード・ドライヴィンな①にて幕が上がり、アレックス・ライフソン(RUSH)が客演を果たしたポップ・チューン②、ジェイムズ・ラブリエ(DREAM THEATER)が流石の喉を披露するバラード③…といった具合に、バラエティ豊かにして高品質な楽曲をズラリ収録。過去のソロ作同様、HR/HMアルバムとして括るには少々音圧が不足気味ですが、そんなこたぁエメット師匠入魂の歌声とエモーショナルなGの技前が濃厚に絡みつく名曲⑤や、ラブリエ、ライフソン、エメットの豪華共演が実現したダイナミックなラスト・ナンバー⑩の圧倒的素晴らしさの前には枝葉末節であると。
そして何より本作のトピックはボートラ収録の⑪ですよ。ギル・ムーア、マイク・レヴァインの盟友がゲスト参加しているこの曲は、言わば局地的なTRIUMPH再結成。欲を言えば“必戦体勢”タイプの劇的な楽曲か、もしくは“ALL THE WAY”のようなハード・ナンバーだったら尚感涙に咽んだと思いますが、“SUITECASE BLUES”に通じるこうした抒情ナンバーもTRIUMPHならではの魅力に溢れていて、これはこれで大変オツな出来栄え。
尚、本作は発表名義(RIK EMETT&RESOLUTION 9)が物語る通り、ツアーを念頭に正式なバンド形態で制作されているとのこと。でしたら是非とも願・来日。

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