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交響曲第6番ヘ長調op.68『田園』 / Orchestral Music / BEETHOVEN
うにぶ ★★★ (2016-12-24 17:21:34)
確かに一番和む、楽しく口ずさみたくなるような曲です。ベートーヴェンの交響曲の中では最も「歌っている」メロディアスな作品。
各楽章に説明的なタイトルがついていて、情景が浮かんでくるあたり、コンセプト・アルバム好きな方におすすめ。
ただし、嵐を描く第4楽章以外は激しさを求めるような音楽ではないので、メタラー的には微妙かも。(メタル耳的ストーリー仕立てなら、ベルリオーズの「幻想交響曲」やショスタコーヴィチの交響曲11番「1905年」の方が刺激的)
初っ端から速い、過激な演奏の盤もありますが、「田舎に着いて晴々したなー」「小川のほとりで自然を満喫しよー」といった内容の音楽を奏でるのだから、のんびり、ほんわかさせてくれる演奏こそがしっくりきます。
呼吸が浅かったり、重々しすぎたりするのは嫌。
そんなこんなで、第1楽章冒頭で好き嫌いがもうはっきり出てしまう難しい曲。まず聴くならワルターやベーム、アバドあたりの優美かつゆったりとした演奏から入りたいところです。
お気に入りはアーノンクール/ヨーロッパ室内管弦楽団のもの。仰々しくなりすぎず、テンポも抑えめで、自然な呼吸で浸ることができます。

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