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Arabia / VENGEANCE
聖なる守護神 ★★★ (2016-10-15 10:36:31)
実質のラスト作品となった名作(その後、レオンを中心に復活するが)。
まず、③"Cry Of The Sirens"、⑥"Castles in The Air"そして⑧"Children Of The Streets"は本作中にあって飛び抜けている曲々。
③は叙情的な様式美的楽曲でルッカセンの作曲能力の一つのピークを迎えたと感じさせる名曲中の名曲で、その後イアン・パリーが参加した"The Last Of The Fallen Heroes"や"Wings Of An Arrow"辺りの楽曲に通じてくる展開の1曲。
⑥はアコギからの叙情的な展開から一転する怒涛の疾走ナンバーで、これまた前述③同様にルッカセンのコンポーズ力の高さを知る事の出来る名曲の1つ。またレオンの歌唱も曲にマッチしていて素晴らしい。
⑧も⑥に近い楽曲で、展開的にはサビでの疾走感は最早ハードロックというよりはへヴィメタルなのでは...という破壊力を持った曲。
そしてこのバンドの魅力はルッカセンのコンポーズ力の高さとリードではなくほぼリズムに徹すザクザクとしたリズムG.であるし、ソレはゲストG.として参加したラナ・レーンの作品中一番メタルっぽいと称される"Secrets Of Astrology"[2000年]作品でも聴く事が出来る。

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