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Power From the Universe / BATTLEAXE
火薬バカ一代 ★★ (2016-03-02 23:11:23)
『宇宙からのパワー』を受信中(?)のメンバーが配置された、ジャケットの構図や色合いの美しさも印象的な'85年発表の2ndアルバム。
アートワークの飛躍的レベルアップが物語る通り、良くも悪くもテメェらのやりたいことにしか興味がなかった風情(ある意味ミュージシャンとしては正しい)の前作『BURN THIS TOWN』に比べると、全体的にテンポを抑え気味にして、その分メロディの増量が図られた今作は、彼らなりに周囲を見回して、「もっと多くの人に聴いて貰いてぇ」「もっと売れてぇ」と、より他人の耳目の存在を意識するようになったのが伝わる仕上がり。
無論、デビュー作で聴かせたオーソドックス過ぎるぐらいオーソドックスな典型的NWOBHMサウンド――'80年前後のJUDAS PRIESTを基本に、AC/DCのタテノリ感も加味したような音楽性――自体は不変なのですが。今回はそこに、OPを飾るBATTLEAXE印の名曲①のイントロには「焦らし」を設けてみたりとか、ティノ&クリスのトロイ兄弟(PRAYING MANTIS)を招いてコーラス・ワークの強化を図ってみたりとか、色々小技が仕掛けられています。その好例が、6分以上に及ぶ長尺を(そこはかとなく)ドラマティックに物語る④。Keyも交えたクライマックスの盛り上がりはなかなかに熱いですよ。
デビュー作に比べると、やや大人しくまとまったしまったとの印象は拭いきれませんが、でもやはり①(“CHOPPER ATTACK”というタイトルからして良い)や④はメタル・ハートに響く名曲であるなぁ!と、久々に聴き直して実感した次第。

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