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Kawaleria Szatana / TURBO
火薬バカ一代 ★★★ (2016-02-15 22:30:49)
TURBOの最高傑作として、方々でその名を挙げられている'86年発表の3rdアルバム。
ジャケットに描かれたロン毛ガイコツはアンニュイな表情浮かべてますが、内容の方は超やる気満々。鋭角さイヤ増しのリフを刻むGから、時にメロディ無視で攻撃的なシャウト繰り出すVo、唸りを上げて暴れ回るエンジンが如きBに、畳み掛けるように疾駆するDsまで、少々のパワー・ダウンが感じられた2ndから一転、今回は後のスラッシュ・メタル路線の前哨戦とでも言うべき尖がりっぷり&荒れ狂いっぷり。
1stの頃に比べると、共産圏バンドならではのうら寂しい叙情性が薄れている点は残念ですが、ポーランド語の堅い発音が補強するサウンドの勇壮さ、いかにも東側的な厳粛な雰囲気で楽曲を彩る男性コーラス、そしてここぞ!という所で劇的にハモってみせるツインG等、TURBOらしさは揺るぎなく健在。殊に、OPナンバー兼ハイライト・ナンバーのスピード・メタリックな①に始まり、TURBO版“魔力の刻印”といった趣きの②、ヤケクソ気味に突進三昧な③と来て、重厚でドラマティックな④へと畳み込む本編前半の有無を言わせぬ迫力は圧倒的ですよ。
ちなみに本作、BURRN!!誌ではなぜか2度もアルバム評のコーナーに登場していて、最初は41点を、2度目は86点を獲得。レビュアーの好みでここまで評価に差が出るのが興味深いですが(そんだけクセの強い作品ということか)、個人的には断然後者の得点を支持することは言うまでもありません。
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