この曲を聴け! 

Immortalized / DISTURBED
ヤングラジオ (2015-08-29 16:22:21)
最初に聞いた時の感覚は、僕にとって大事である。
僕は新譜のレヴューは、できるだけ早く書こうと決めている。
それには幾つか理由があるけど、その為には新譜を発売日には購入しなければならず、しかもそれを何度か実際に聞かなければならない。
繰り返し聞いたことによって、最初の感想と異なってくる場合もある。
だけど僕の場合、その感覚が180°変わるのは年に1枚あるかないかぐらいである。

別に早めに答えを出す必要は無いんだけど、それは自分の感覚を鍛える意味でやっている部分もある。
時には、判断に困る作品もあったりする。
良いのか悪いのか......難しい。
普通や平均的といった評価を、僕はできるだけしないようにしている。
それは、ある意味逃げの手だと考えているからである。


この新作、何度か聞いているうちに悪くないんじゃないかという感想に変わってきた。
世間での評価も、ファンの反応も悪くない。
やっぱり、凄いバンドだと改めて思ったのは事実である。

でも、なんで最初の感想でそうならなかったのだろうかと考えた時、やっぱり基本的な感想は変わっていない事に気が付いた。
つまりは、やっぱり結論としては物足りないのである。
ケヴィン・チャーコをプロデューサーに迎え、サウンドもワイドになってある意味クリアになっている。
だけど、それは僕にとってプラスというよりマイナスに感じる。
ソリッド感の後退やリズミックさの減少、鬼気迫る圧迫感の減少等は、やっぱり納得できないし、全体的に淡白であるという感覚も変わっていない。
彼らには、歩んできた歴史がある。
点で捉えれば合格点かもしれないけど、線で捉えれば.......。

元々実力のあるバンドだから、求めるハードルは相当高い。
でもそれを、予想を裏切る手段で彼らは超えてきた気がする。
完成度は高いと思うけど、今後を考えた場合、僕は賛成できない。
誰に、何と言われようがね......。

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