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Let's Get Serious / OUTLOUD
火薬バカ一代 ★★★ (2015-08-23 11:21:26)
近年はガス・G率いるFIREWINDでの活動で知られるギリシャ人Key奏者のボブ・カティオニスが結成の音頭を取った5人組が、'14年に発表した3rdアルバム。
ちなみにジャケットにフィーチュアされているのはボブさんのモデルの彼女。この「自慢か!」なジャケ写を見ただけだと、ゴキゲンなパーティ・ロックでも聴かされそうで思わず身構えてしまいますけども、どっこい本作の中身は、心洗われるようなキャッチーなメロディを満載にした80年代型メロディック・メタル。
ジャンルとしてはNWOTHMの範疇で語られている作品のようですが、メタリックなエッジと疾走感を効かせつつも、歌心に溢れたシンガーの歌唱から、サウンドの中核を担い華々しく切り込んでくるKeyに至るまで、その作風からは必要以上の「力み」は感じられません。場面によってはJOURNEY、SURVIVORといった産業ロック方面からの影響も濃厚に伺わす伸びやかさも本作の魅力の一端。
70年代スポ根ドラマの主題歌みたいな②のクサメロなんて「聴けて良かった・・・!」と思わず天を仰ぎ見るレベルですし、他にもKeyによるイントロだけで気分が高揚するOPナンバー①、哀愁の旋律を歌うGが印象的な③⑤、PRAYING MANTISを思わす④、ドラマティックな曲展開を有する⑦等、本編には'14年度ベスト・チューン候補級の逸品がゴロゴロと。ポップ・メタルとブラスト・ビートを合体させてしまった⑪(クレジットはないけどDsはNILEのジョージ・コリアスか?)もユニークな仕上がり。
FIREWINDよりこっちの方が好きかも・・・と思わしてくれるのに十分な1枚でありました。

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