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Heritage of Putrescent / FESTERGUTS
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2015-08-09 06:46:49)
2013年発表の1st。
このバンド、何気に90年代半ばから存在しているみたいですが、フルアルバムとしてはこれが初の作品となるようです。

タイプとしては、攻撃性剥き出しのブルータルなデス/ブラックをベースに、キーボードや女性ヴォーカルを導入したシンフォ要素で味付けした感じ…と言えそうですが、バンドサウンドの野蛮さがやたらと生々しいのが特徴ですね。リフのゴリゴリ感といいヴォーカルのグロウルのおぞましさといい…シンフォ要素が無かったとしても魅力的に聴こえるであろう、筋の通ったブルータルさ。

…例えばCRADLE OF FILTHなんかは、シンフォ要素が混じりやすいようにバンドサウンドの方も整えている感じなんですが、このバンドの作風はもっと繋げ方がダイレクトというか、無理やりというか…。美と醜の融合というよりは、基本的におぞましい醜の要素がベースで、そこに美が点在している感じでしょうか。このバランス感覚が結構面白いんですよね。音としてのクオリティも高いですし。

FLESHGOD APOCALYPSEやSEPTICFLESHなど、シンフォとデスを組み合わせたバンドのメジャーどころと比べると、もっと原初な感じのする音だと思います。

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