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Infinite / STRATOVARIUS
テンさん ★★ (2010-03-06 13:14:00)
2000年発表8th。
少年時代に味わった心の傷と向き合う、トルキのセルフ・セラピー作第1弾。
自分の中にある鬱積した感情を文章・詩・音楽などに投影するのは、自分を客観的に見、自分自身を理解する手段の一つだが、それはトルキも例外ではなかった。
そして出来たのがこのアルバムだ。
自分自身と深く向き合った末に生まれたこのアルバムは、全体を通して非常にポジティブな力に満ちており、ある種の悟りのようなものすら感じさせる。
Hunting high and low はこれまでの彼らにはなかったタイプのポップな曲だし、イェンスのファンファーレで幕を開ける#7 "Freedom" も同じく、これまでにないタイプのポジティブな活気に満ちた疾走曲。#8 "Infinity" は、なぜか映画「スパイ・ゾルゲ」の予告編で使われた。
バンドの主導権を握っているのはトルキだが、彼一人の独善的な音になることなく、バンドとしてのStratovariusの流儀で極上のメロディック・スピード・メタルに仕上がっている。
「Visions」と並ぶ最高傑作。
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