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The Endless River / PINK FLOYD
帰ってきたクーカイ ★★ (2014-12-07 13:20:07)
 AC/DCの新譜を買いに行ったら、上段に本作が置かれていて非常に驚いた。アートワークからアンビエント系のアーティストの作品かと思っていたらPink Floydの新作だった。まさか20年も経ってから新作が発表されるとは。
 内容はというと、少しばかり取扱い注意だ。
 買ったのは日本盤なのだが、歌詞カードや解説や一切見ずに聴き始めた。
 ずーっとインストゥルメンタルが続く。
 いつになったらヴォーカルが入ってくるのかな?と思っていたのだが、数曲終わっても唄が入らない。
 これはまさか全曲インスト・・・?

 だが、この楽曲群が悪くないのだ。いかにもPink Floydだし、「狂ったダイアモンド」の新世紀版だ。

 最後の1曲だけがヴォーカル入りの普通の曲。それが終わって、アルバムもお仕舞い。

 これから初めてPink Floydを聴こうという人に本作を勧めないが(やっぱり'70年代の名作群のどれかから入った方が良い。もしくはあの2枚組のベスト)、これまでにPink Floydの音楽に触れていて、少なからず気に入っていた人なら、“こういうのもありだよなぁ”と思えるのではないか(『原子心母』も曲調は異なるがこんなんじゃなかったっけ?)。
 亡くなったメンバーに尊敬の念を捧げつつ、ピリオドをはっきりと打った。「さよなら」の言い方としては、いかにもこのバンドらしい。
 これ以上はないという形で終わらせたことに敬意を表し、星2つ。

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