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Death Shall Rise / CANCER
火薬バカ一代 ★★ (2014-12-07 09:03:11)
ギターを抱いた渡り鳥、ジェイムズ・マーフィ(G)が加わり4人組となったCANCERが、'91年に発表した2ndアルバム。
スラッシュ・メタル成分を多量に含んでいたデビュー作に比べ、わざわざフロリダのMORIサウンド・スタジオまで出向いて、スコット・バーンズと共にレコーディング作業が行われている本作は、デス・メタル成分が大幅増。
ブラストするリズム・セクションを活かした疾走感が全編を貫きつつも、今回それ以上に強く印象に残るのは、ツインG編成へと移行したことで一層重厚且つ禍々しくトグロを巻くようになったヘヴィネスと、アルバム全体を息苦しく覆う閉塞感。湿気ったGリフと乾いたスネアの取り合わせという、いかにもMORIサウンド・スタジオ謹製な音作りや、OPナンバー①に参加してオドロオドロしい咆哮を轟かせるグレン・ベントン(DEICIDE)の存在も、そうした印象を加速させます。
ジェイムズ・マーフィの流麗なGプレイを存分にフィーチュアした楽曲は何れも聴き応え十分ですが、一方で、個人的に愛してやまない前作に比べると、少々ありがちなデス・メタル・アルバムに仕上がってしまったかな?とも・・・。完成度は高いですし、贅沢な話ではあるのですが。
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