この曲を聴け!
Thunder Rising / Wild Frontier / GARY MOORE
帰ってきたクーカイ ★★★ (2014-06-16 21:13:40)
傑作『Wild Frontier』の中盤に入ったところを、ガッツリ締める名曲。
私はアルバムの中では、1曲目と同じ位この曲が大好きだ。本当に良い曲だと思う。
ただ、どうしてなのか理由がわからないのだけれど、この曲になると音のレベルがガクッと下がる。それは大昔に買ったヴァージョン(曲順が変でしたね。ボーナストラックが真ん中あたりに入れられていて)も、2002年のリマスターヴァージョンも同じ。その後のことは知らない。さすがに、いくら好きだからといっても、同じアルバムを購入するのは2回が限界だ。給料だって安いし。
歌詞に出てくる、ク・フーリンというのは、アイルランドの伝説の英雄。“雷鳴の轟き”というのは、ク・フーリン(の活躍と彼の勇名)を指すのですね。
さて。ク・フーリンはアイルランドの伝説の中でも、極めて重要な位置を占める。そしてク・フーリンに色々と余計な(そして悪意に満ちた)ちょっかいを出すのは、アイルランドのもう一つの国(確か主な国が三つあり、三つ巴で対抗していたような気がする)の女王メイヴ。地母神の祖形の一つとされている。
このメイヴがかなり極悪非道。当然、見た目は美しいわけなのだが(なにせ女神のテンプレートの一つだから)、まぁ、欲深いし、嫉妬深いし。母性や女性に関する古代の人々の考察結果が、凝縮されているのだ。
一例を挙げると、「あの隣国の牛、良く育っているわねぇ。いただこうかしら」みたいな理由で、女王の号令のもと隣国に攻め込み、アイルランド全域が戦乱に巻き込まれ多くの人々が死ぬはめになったり。
余計な話だが(ここから先は、あくまで神話の分析の話ですよ。一般論として言っているのではありませんよ。女性の皆さん!)、女性と言うのは美しいし、ひよわだし、守ってあげたくなっちゃうし、という側面を持っている。だから男性(のうち異性愛者)は女性のことが気になってしかたなかったりする。だが、女性(母性)は一方で怖い面も持っているのだ。他人の子どもをガンガン食べちゃったり(鬼子母神・インド)、頭頂あたりにもう一つ口があって、おにぎりをバカスカ放り込んだり(二口女房・日本)、なんていう伝説・昔話は世界各地に残されている。
それは、一つには女性と言うのは自然の力を身に纏った、ある意味超自然的な存在でもあるからだ。だって、子供を産むなんて、昔の人は不思議だったと思いますよ。生命を自らが生み出してしまうのだから。それに、神社の巫女さんは女性ですよね。卑弥呼の末裔と思っていただいてよろしいんじゃないかと。
というわけで、いくら頑張って働いても、「あなたは仕事ばっかり!」と怒られている世の男性は、あきらめて下さい。古代の人が結論付けているとおり、一所懸命仕事をした上でプラス・アルファがないと、評価の対象にすらできない、というのが女性の基本的な形(あくまで神話・伝説の話ですよ!)なのです。
そして、世の女性の皆さん。(もちろん)メイヴほどに強欲でなく、良識があって賢明で、心優しい現実の女性の皆さんは、男(「ヤロー」と呼んでもらって結構です)は馬鹿だから、気が向いたらで結構ですので、ちょろっと優しくしてやって下さい。多分、色々頑張ります。鞭を打つのは、やさしく持ち上げても効果がないことがわかってからでも、遅くはないですよ!
全く、曲に関係なかったですね。しかも、多分このサイトの約半数の人たちを敵に回した気がします・・・(あ、でも僕、女性好きですよ。尊敬していますよ!)←(遅いって)。
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