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Serpents Unleashed / SKELETONWITCH
火薬バカ一代 ★★★ (2014-05-06 09:18:13)
デビューからこっち、日本盤が出たり出なかったりと不安定で、毎度ヤキモキさせられるSKELTONWITCHの新作(5th、'13年)は、結局、国内発売は叶わないままになりそうな感じ。せっかく雑誌レビューで高得点を獲得したというのに、勿体ない話である。
勇ましさ/悲しさを背負った慟哭のメロディを、ライブで鍛え上げた骨太な演奏に乗せて繰り出す、北欧メロデスとUS産スラッシュ・メタルのハイブリットというべき従来の持ち味は更に前進。分離の良いソリッドな音作りから、メロディ無視のスタイルは相変わらずながらもこれまで以上に猛々しく吼えるVo、劇的にハモるツインGをフィーチュアして、無駄なくコンパクトに研ぎ澄まされた楽曲がブランクを設けることなく、時にブラスト・ビートも織り交ぜて繰り出される筋肉質な作風は、このバンドの個性を一層分かり易い形で引き立たせています。
尤も、北欧のこの手のバンドに比べるとあまりにコンパクト過ぎて「え?もう終わり?」と思わされる場面もしばしば。鉄の杭を打ち込むような⑦や、メロウに始まり徐々に速度を上げていく⑫といったエピカルなタッチの楽曲ですら、大仰さを殆ど感じさせることのない素っ気なさに、物足りなさを覚える人も少なからずいるやもしれません。
個人的には、ゴテゴテと飾り立てて無駄に長尺化するよりは、30分台のランニング・タイムをスカッと走り抜く、本作の潔さを支持したいところでありますが。

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