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Slave to the Grind / SKID ROW
LAメタルこそ我が起源 ★★★ (2014-04-19 01:11:57)
“5人の野獣が本能のままに乱舞する”
そんな様相を呈した、とてつもなく熱く、野性味溢れるアルバムだ。
ロックでエクスタシーに到達したいのなら、しょせん“技術”“高度な音楽教養”など二の次なのである。

彼らの演奏するロックは、私の求める「ハードロックの理想形」に限りなく近い。
・ギターのトーン(歪み具合など)
・感情剥き出しの、荒さを秘めたボーカル
・ハードなサウンドの奥に潜むアレンジの巧さ(中々どうして音楽センスも抜群!)
・ポップではなくキャッチーかつ、ロック調の歌メロ
・整合され過ぎていない、適度に荒れたサウンドプロダクション
などなど、枚挙に暇がない。
(更に付け加えると、随所に泣きの旋律が盛り込まれている所など、本当に心憎い。)
ギンギンのメタルサウンドを希望するなら、下手なスラッシュ・デスメタル系のアルバムより、コチラの方が余程ハードだ。
イギリス・ヨーロッパ・日本のバンドでは中々紡ぎ出せない、凶暴な野生動物をイメージさせる「肉食系サウンド」である。

私的には、殿堂入りの、奇跡のメタルアルバムである。本当にありがたい作品だ。
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