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Double Density / BALTIMOORE
火薬バカ一代 ★★ (2014-02-18 22:45:12)
名曲“MY BLUE MOON”のヒットで知られる、ビヨルン・ローディン(Vo)率いるスウェーデンのハードポップ・バンドが、新たにブルガリア出身の速弾きギタリスト、ニコロ・コツェフを迎えて、一層ハード&へヴィなサウンドを追及すべく'92年に発表した3rdアルバム。個人的には、ゼロ・コーポレーション内に立ち上げられたHR/HM専門レーベル「MVP」第一弾作品としても記憶に残る1枚です。
軽快に疾走するリズムに乗って、テクニカルなGとKeyが掛け合いを繰り広げ(ニコロ・コツェフが一人二役で担当)、Voが塩っ辛い歌声を響かせるスリリングなOPナンバー①からして、早くもDEEP PURPLEの流れを汲む伝統的北欧メタルの魅力が全開(曲名もDPっぽいぞ)。
但しアルバム全体を見渡すと、ニコロのドラマティックなGプレイを活かしながらも「様式美HM」と表せるようなコチコチの構築感はあまりなく、寧ろ目立つのはルーツ(ロックンロール)に根ざしたノリの良さ。そういったところも、より本家DEEP PURPLEのフォーマットに忠実なオールドスクールな北欧メタルっぽい。
スピーディに展開する⑦みたいな楽曲も良いのですが、メロウな⑤やバラード⑪、そして日本盤に再収録された名曲⑬といった、叙情的な切り口の楽曲の方が更に魅力的な仕上がりなのは、元々彼らがハードポップ・バンドとしてスタートを切っている出自ゆえでしょうかね?

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