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The Second Coming / ATTACKER
火薬バカ一代 ★★★ (2014-02-02 21:39:47)
BON JOVIのお膝元ニュージャージーにおいて、そのBON JOVIとは「白馬の王子様」と「類人猿」ぐらいかけ離れたムサ苦しいパワー・サウンドを追及し続けるトゥルー・メタル軍団、ATTACKERが'88年に放った2ndアルバム。(再発盤のジャケットはリバーシブル仕様なんですが、両方ともちっとも嬉しくないクオリティなのがこのバンドならでは)
若ハゲにビール腹という、外見上のハンデを物ともしないストロングな歌唱を轟かせる新Vo、ジョン・レオーネ(故人)の加入により、SHRAPNELメタルにも通じる肉食系USパワーメタル・サウンドが格段にビルドアップ。(エンジニアはアレックス・ペリアラス&ロブ“ワッコ”ハンターで、この顔触れからして既に暑苦しい)
RIOTの“THUNDERSTEEL”を更にマッチョ化したような①や、緩から急へと突貫する③、戦車の如く突き進む⑧といった、ハイピッチ・スクリームから刻み倒すGリフ、雷鳴の如きリズムまで、構成要素一つ一つが高圧的なパワー・チューンがみっしりと詰まった本作は、全8曲、僅か30分の収録時間にも関わらず胸焼け起こしそうになるぐらいの脂っこさ。
HR/HMのコマーシャル化が進行する一方で、コアなファンの間ではスラッシュ/デス・メタルが人気を博すという、シーンの二極分化の裂け目にポッカリと落ち込んで評価の機会を逸してしまった、実に不運な1枚。

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