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Bells, Boots and Shambles / Spirogyra
夢想家・I ★★ (2014-01-23 23:01:43)
マニアの間でMELLOW CANDLE、TUDOR LODGEとともに "ブリティッシュ・フォーク三種の神器" と称されるグループSPIROGYRAの '73年発表の3rdアルバムです。
マーティン・コッカラムとバーバラ・ガスキンの男女デュオを中心にゲスト・ミュージシャンを迎えて制作された本作は、アコースティック・ギターやトランペット、ストリングス等を用いた端正なアレンジによる枯れ葉が舞うようなサウンドが実に心地良く、加えて歌姫バーバラ・ガスキンの翳りのある歌声が英国然とした雰囲気を湛えています。
全体としてはCOMUSから狂気を差し引いたような印象。
そんな魅力が大いに発揮された一曲目の "The Furthest Point" は名曲!
一方、マーティン・コッカラムのVoはシアトリカルで間の抜けた歌い方(←これも英国の伝統手法)でやや雰囲気を損なっている感も。

前述の一曲目のみが突出して素晴らしく、二曲目以降は平凡な出来に感じられる点でMELLOW CANDLE、TUDOR LODGEと比較するとトータル・バランスでは若干劣る気がするものの、十分に名盤といえる作品です。

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