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On the Thirteenth Day / MAGNUM
失恋船長 ★★★ (2014-01-07 17:25:34)
90年に入り忘れたかのように引っ張りだしてきたVTRの中にあった彼らのLIVE、それを見てからすっかり彼らの虜になりましたね。初めて見たときは何でこの良さが分からんかったんだろうと猛反省しましたね。紆余曲折はありましたが今だ現役としてコンスタントに作品をリリースしてくるのだから恐れ入る。前作同様安心のブランドが放つ威厳に満ち溢れた重厚な英国サウンドを前に戯言は無用。これでも喰らえ的な大げさなアレンジに宝塚歌劇団みたいなノリのネオクラ風味なプログレサウンドが苦手な身としては、聞きやすくまとめあげた叙情派サウンドに目頭が熱くなり感動を覚えます。曲の流れに無駄などなく③を聞かされた時点で昇天必至、目利きの確かなメンバーが集いアレンジを手掛けるのだからたまりませんよね。老獪なテクニックで老いなど感じさせないボブ・カトレイの味わい深い歌声が説得力ある世界観を語り、今でも仙人みたいな髭は健在なんでしょうか?トニー・クラーキンが奏でる至宝のメロディアスハードロッキンな世界に一点の曇りも感じることなく最後まで聞きとおせるのだから。メロディ派でマグナムを未聴の方は是非とも手を出して欲しいですね。メロディアスって一言で言っても彼らの奏でるサウンドの洗練度と威厳溢れる重厚感は半端ないからね。でもとっつき易いので、スッと耳に馴染んできます。IQの高さってこういう所に現れますよね。さらっと⑤みたいな曲を放り込んでくるのがまた憎いです。その後もボブ・カトレイの染み渡る癒しのロックヴォイスが高揚感を与え続け聞き手を鼓舞し続けるでしょう。格式高いお店でも親しみやすい一流のレストランの様な万人を受け入れてくれる懐の深さにワタクシはいつだって安らぎを覚えます。発売日には買わんかったけど、今なお聞きこむ余地のある名盤です
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