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Live in Tokyo / Daemonia
火薬バカ一代 ★★★ (2013-12-03 22:03:27)
ホラー/サスペンス映画の劇伴を、プログレ/ハード・ロック調にリ・アレンジしてカヴァーするプロジェクト、DAEMONIAが'02年に行った来日公演の模様を収めた実況録音盤。
映画雑誌で(音楽雑誌ではなく)ライブ・リポートを読んだ時にゃ「行きたかった!」と臍を噛みましたが、後に本作がリリースされたので結果オーライ・・・と思いきや、美しく/禍々しく/繊細に/破壊的に、サウンドを変幻自在に彩るクラウディオ・シモネッティの鍵盤捌きを中心に、精緻な演奏力を結集して繰り出される名曲の数々、そして大盛り上がりの観衆の反応を聴いたら、余計に「やっぱり行きたかった!」と枕を濡らす羽目になりましたよ。
バンマス役を担うのは勿論シモネッティですが、楽曲はしっかりとビートを効かせてハードにカヴァーされています(ちなみにドラマーはイタリアのプログレ・メタル・バンド、DGMの2代目シンガーとして知られるティッタ・タニ)。
中でも、荘厳かつ邪悪な③、ひときわ観客の熱い反応を呼び起こす『ハロウィン』の④から『エクソシスト』の⑤へと繋がる名曲メドレー、バッハの代表曲をパワフルにカヴァーした⑨、HR然とした熱気を帯びてドラマティックに盛り上がる⑪、そしてラストを怒涛の如き迫力で締め括る⑱といった楽曲は、メタル者にもアピールし得る音圧と熱量、それにエキサイトメントが備わった逸品。
無論、それ以外の楽曲だって劇的な音楽好きなら必ずや心震わされるであろう珠玉の名曲揃いで、映画ファンとプログレ・ファンだけの物にしておくのは勿体ないライブ盤であります。

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