この曲を聴け! 

Seventh Son of a Seventh Son / IRON MAIDEN
RIOT1970 ★★★ (2013-10-26 08:44:45)
IRON MAIDENの七枚目のアルバム。

 2013年現在、全てのアルバムを聴いてのこのアルバムの位置づけを私なりに解釈すると、
MAIDENアルバム中、最も英国の薫りがするアルバムである、と思う。
リフ、歌メロ、Gソロ、至る所で英国のバンドの薫りがするのである。

 唯一毛色が違うのは8曲目のOnly The Good Die Youngが前作のSomewhere in Timeを
彷彿とさせる楽曲である事くらいか。まぁいい曲なんだが。

正直に告白してしまうと実は前作のSomewhere in Timeは「?…このメロディ、耳に
残らないなぁ」と思いつつ、皆さん絶賛されてるので、かれこれ十年以上聴き込んで
いるのだが、やっぱり「?」なのだ。

知人に「そりゃ、メロがアメリカ寄りだからじゃね?、ドリムシが解んないのも
そのせいだ、多分」と言われ、何となく納得。

はい。確かに私、METTALICAがさっぱしわかりません。メタル者失格かもしれません。

というわけで、欧州のバンド独特の空気が好きな人は絶対気にいる筈。
但し、このアルバムもMAIDEN初心者だったら聴き込まないとその良さが解らないと
思う。

ちなみに前作あたりから、ブルースは「歌う」事を放棄し始め、物語の語り部として
のVoとしてのスタンスとるようになり、それはFear of the Darkでピークを迎える。

 今作でも、Voのメロを歌う、と言うよりは、歌詞の物語を「語る」方向の比重が増え
、歌唱がややラフなのが気になる人は気になるだろう。


ブルース脱退の原因って今考えるとここら辺にあるような気がするのだが、
いかがだろうか?

下手でもいいから、きちんと歌メロをなぞってくれるブレイズを入れた理由もその辺に
…にしちゃ不可解ではあるが。

ま、ブルースも改心して復帰後はきちんと「歌って」くれる唱法に復帰しており、
めでたしめでたし、という訳だが。

→同意