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Seventh Swamphony / KALMAH
ハルディン ★★★ (2013-08-17 01:24:25)
安易に”Symphony”にするのではなくそこに”Swamp”を引っ掛けるあたりが彼ららしい、センス抜群のタイトルが秀逸な7th。マルコが脱退して新たにETOSのツアーメンバーとしての経験もあるヴェリ・マッティ・カナネン(TACERE,ONE MORNING LEFT)を後任として迎えるといったメンバーチェンジを経るも、基本から1ミリたりともブレないメランコリックで泥(沼?)臭い土着性を帯びた安心・信頼のKALMAH節炸裂のスワンプ・メタルを展開。あえて違いを挙げるなら前作よりもマイルド目な音作りになったこと、全体的に北欧トラッド的なメロディが多く聴かれたり以前よりシンフォニックさが若干抑えられたことか。
元々ピコリーモ畑の出身ということもあってヴェリ・マッティの操る鍵盤ワークの一部にはトランス風の音色が垣間見えたりするも、さりげない装飾といった感じなのでそんなに鼻につくほどではない。全8曲というボリュームながらも一つ一つの密度が濃いので物足りなさは感じさせない。密度はいくぶん減ったかもしれないが、北欧メロデスの旨みを凝縮した傑作だ。
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