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FINAL FIGHT / EBONY EYES
火薬バカ一代 ★★★ (2013-07-30 23:16:43)
待てば海路の日和あり。
長らく廃盤状態にあったEBONY EYESの2ndアルバムが遂にリマスター再発ですよ、お客さん。'91年のリリース当時は完全スルーだったのですが、その後、金谷幸久(G)のソロ作を聴いたことで一気に変心。以来、ダウンロード版や高額な中古盤に手を出さず、ひたすらCDでのリイシューを待ち続けてきた作品だけに喜びも一入ってもんです。
で。実際に聴いてみた本作は、ジャケットにしろ歌詞や曲調にしろ、90年代というよりは80年代っぽさが濃厚に漂っており(特にアルバム前半)、この辺の野暮ったさというか「ジャパメタ的クサ味」が、発表当時BURRN!!誌のレビューコーナーでこき下ろされた要因なんかな?と。
尤も、80年代はおろか90年代すら遠くへと去った今となっては余り意味のない話で、そういう意味では、今日まで再発が伸び伸びになったのは結果オーライと言えるかも。
前作ほど様式美HM寄りではなく、むしろ歌謡メタル的なポップさも感じられる作風ではありますが、元X-RAYの藤本朗の堂々たるハイトーンVo、メロディアスに踊るツインGをフィーチュアした楽曲・・・特に金谷のソロ作でもリメイクされたクラシカルなインスト曲⑥以降の充実度はなかなかのモノ。本編エンディングを締めるアルバム表題曲⑪なんて、これ1曲のみで「アルバム買って良かった」と思わせてくれるドラマティックな名曲ですよ。
客観的に評価すれば星2つってところですが、待望の再発に対する喜びを加味すれば、星3つでも足りません。ありがてぇありがてぇ。

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