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Now What?! / DEEP PURPLE
帰ってきたクーカイ ★★ (2013-06-03 16:47:59)
 はい。最初に書いておきますが、私の二つ星はあてになりません。何故なら、このバンドのファンだから。
 前作は悪くはなかった。だが、ちょっと納まりが良すぎた感が。そしてあの何とも言えないデザインのアートワークで印象が・・・。
 本作は、『Bananas』でちらりと垣間見えた、ギターとキーボードをはじめとする、楽器間の会話が戻ってきている。自由な空気が帰ってきている。
 Ⅱ期の頃のDeep Purpleは、おそらくそれなりの時間を費やしたリハーサルに裏打ちされたものだったと思われるが、やはり楽器(Vo.も含む)同志の会話があった。キーボードの存在感は半端なかった。リッチーのギターに負けないくらいに。
 今のDeep Purpleは、もうジョンも居ないし、イアン・ギランもほとんどシャウトをしない(出来ない)。往年のこのバンドに肉薄する、エキサイティングな音楽を創出しているかというと、必ずしもそうではない。
 でも、このバンドにしか作り得ない、このバンドらしい作品を、手を抜くことなく作った。本作のことだ。
 ドン・エイリーのオルガン、ジョンが乗り移ったみたいっすよ。スティーヴ・モーズのギターも相変わらず、良いエッジ立ててます。ギランは叫ばないけど、その声質は、やはりギランとしか言えない馴染み深いものだし、ペイスの正確さは不変。ロジャーも何気にメロディアスなフレーズを聴かせてくれます。
 本作が、もしこのバンドのラスト・アルバムだったとしても、ま、許そう。

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