この曲を聴け! 

Tyranny / SHADOW GALLERY
RIOT1970 ★★ (2013-03-03 07:50:34)
追記

アルバム解説 私論。

前作ではファンタジー指向のアルバムだったが、今回は現代フィクション小説
顔負けのコンセプト・アルバムである。
解説、歌詞に基づいたストーリーだが、
「兵器産業の巨大企業のエンジニアの男は大量破壊兵器の製造に関わっていた。
しかし、武器販売、経済的偽善に対する事を良しと思わない彼は、
企業に目を付けられ、解雇され、精神的苦痛を被っていた。
日々は流れ、彼はインターネットの世界に没入し、
ヴァーチャル・ラブに落ちていった。
それがきっかけで政府ネットワーク・ハッキングを行うサイバー・テロリスト
に豹変する。政府、兵器産業を癒着させる「新たなる世界の秩序」を唱える組織
に危険分子と見做された主人公は、その組織に追われる身になる。
主人公は逃亡先としてノース・ダコタにたどり着いたが、
 組織壊滅、兵器産業と癒着した政府、この腐りきった世界を変えようとした
彼だが、ここ、ノース・ダコタでは追われる事のない自由を手に入れた。

 世界を変える望みを捨てきれない主人公は逃亡生活を続け、やがては
クリスマスを迎える…」
といった感じなのだが、そのストーリーの続編は以後発売されるROOMVへと
繋がっていく。

とにかく、まず楽曲が好いし、テクニックも十分、知的な歌詞も良い。
歌詞カードに目を通しながら一枚通しで聴いていると
一冊の小説を読んだかの様な充実感がある。

まぁ、僕がこの世界観の凄さに気が付いたのはつい最近なのだが…
こうなってくるとレコーディングの音質の悪さが気になってくるが…

かの名作QueensrÿcheのOperation: Mindcrimeに相通ずるものを僕は感じた。
そしてDream TheaterのMetropolis Part2をも凌ぐ作品である事も確信した。

→同意