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KEANE / KEANE (USA)
火薬バカ一代 ★★★ (2013-01-13 20:37:41)
トム(Vo、Key)とジョン(Ds)のキーン兄弟が、KEANEを名乗って'81年に発表した1stアルバム。(邦題は『ドライヴィング・サタデー・ナイト』)
故ジェフ・ポーカロらの絶賛もあって「ヤングTOTO」として評判を呼び、特にここ日本では、ポップで軽やかなOPナンバー①がCMソングに起用される等スマッシュ・ヒットを記録したという本作は、TOTOの薫陶を受けたと思しき確かなテクニックを備えつつも、飽くまで「歌」をサウンドの中心に据えた、アンサンブル重視のキャッチーなメロディアスHRを志向。それでいて、若干17歳とは思えぬ成熟した歌声を響かせるトムのVoや、ジョンのエネルギッシュなドラミング(この時16歳!)、それにハード・ドライヴィンなGが楽曲にエッジとダイナミズムを加えてくれているので、甘口になり過ぎないという。これならHR/HMファンでも十分楽しめるんじゃないでしょうか。
洗練された空気を運ぶピアノの音色が、哀愁を帯びた曲調を涼やかなに彩ってくれる②④⑨辺りが個人的にはお気に入りの楽曲ですが、それ以外も逸曲揃いであることは言わずもがな。
AOR/産業ロック・ファンから必聴の名盤扱いされているのも納得の1枚です。

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