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Who Dominates Who? / ACCUSER
火薬バカ一代 ★★★ (2013-01-04 22:34:25)
アートワークに託された、実験に失敗して半人半機の身となり次第に人間性を失っていくキャラクター「ウルトロン6」の内部で起こる“人間”と“機械”の葛藤を描き出す・・・というコンセプトは実に立派なのだけど、肝心のイラストがパッと見、赤ん坊とロボットが戯れてるだけにしか見えずトホホ・・・な、'89年発表の2ndフル・アルバム。
野太いVoに、滅法男臭いコーラス、鉄材から削り出したようなソリッドなGリフを刻み倒す一方、ヨーロピアンな湿り気を帯びたメロディも劇的に紡ぎ出すツインGとが、切迫感を湛えたタイトなリズムに乗って猛進するパワー・サウンドが、まさしくドイツ産ならではの質実剛健さを伝えてくれて、ひたすらにカッコイイ。
大作主義を打ち出している割に、リズム・パターンのバリエーションが乏しいせいで長尺曲だと中弛みを感じてしまうのが玉に瑕ですが、逆にコンパクトに締まった①⑤⑥みたいな楽曲は、鋭利なGリフのカッコ良さやパワフルな疾走感が心行くまで堪能でき、文句なしの出来栄え。(①は7分以上ありますがイントロ込みですからね)
僅か2週間で突貫レコーディングされたという本作ですが、むしろそれを荒々しいエネルギーへと転化したジャーマン・スラッシュ・メタルの力作です。
せっかく良いバンドなのに、旧譜が入手困難な現状は何とかならんもんでしょうかね。

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