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Beware / SHAH
火薬バカ一代 ★★★ (2013-01-03 19:07:32)
シャー!(挨拶)「ソビエト連邦初のスラッシュ・メタル・バンド」として話題を読んだ3人組が、'88年にATOM H RECORDSからリリースした(テイチクから国内盤も出た)1stアルバム。
昔聴いた時は、トリオ編成、吐き捨て型のハイピッチVo、それに1曲目のタイトルが“TOTAL DEVASTATION”ということもあって「DESTRUCTION影響下のバンド」との印象を受けたのですが、今回改めて聴き直してみたら、歌にしろ演奏にしろ楽曲にしろ、別にDESTRUCTIONっぽさは然程でもなかったなぁ、と。
疾走感自体は大したことないのですが、演奏にはキレがあり、ザクザクと小気味良く刻まれるGリフ、随所で差し込まれるキンと冷えた滑らかなメロディ、そしてタテノリで突っ走るリズムからなるサウンドは、むしろベイエリア出身のその手のバンドに近しい印象。寒々しく底冷えする反面、カラッカラに乾燥しているというプロダクションが、まさしくシベリアの大陸性気候を彷彿とさせ、「おお、ロシアン・スラッシュ!」とエキゾチシズムが刺激されます(?)。
シャープ&メロディックに切り込んでくるGがテンションを高める①、ハジけたBラインに体が動き出す⑤、流麗なG、図太いB、歯切れの良いDsが一体となって突っ走る⑥、冷厳且つ劇的に展開する⑦等、聴き応えのある楽曲が並ぶ本作は、「ロシア産にしては~」等という前置きを全く必要としないスラッシュ・メタルの力作に仕上がっています。

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