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Plague of Conscience / SAVAGE MESSIAH
火薬バカ一代 ★★★ (2012-08-25 01:38:24)
英国はロンドン出身の4人組が、新たにEARACHE RECORDSと契約を結んで'11年に発表した3rdアルバム。
BURRN!!誌の輸入盤レビューにおいて90点台のハイスコアを叩き出したスラッシュ・アルバムということでも話題を呼んだ作品ですが、正直なところ、ここまでVoがちゃんと歌っていて、バッキングもメロディアス、且つ曲によってはKeyによる薄化粧が施されている音楽性を「スラッシュ・メタル」と形容していいもんかどうか。Gリフの質感や、ハキハキとしたリズムの疾走感からは確かにスラッシーな感触も伝わってくるのですが・・・。
とは言えそれが悪いわけじゃなく、テクニカルに弾き倒す2本のGの存在もあって80年代のSHRAPNEL系パワー・メタルのことを思い出したりもする彼らのサウンドは、単純にカッコイイし個人的には非常にツボ。(シンガーもかつてのSHRAPNEL系バンドよりずっと上手いしね/笑)
特に、スピード/パワー/メロディが一体となって突っ走る様が、どことなくドイツのPARADOXにも通じる硬派な魅力を振りまく①③⑤⑧、そしてツインGの奏でる劇的極まりないフレーズがメタル魂を燃え立たせ、居ても立ってもいられない気分にさせてくれる⑩は、パワー/スラッシュ・メタル・ファンなら一聴の価値がある名曲ですよ。
前作発表後、デイヴ・シルヴァー(Vo、G)以外のメンバーが総取っ替えとなっていますが、結果的に本作は「このバンドはデイヴさえ健在ならそれで問題なく回っていく」という事実を確認させてくれる内容に仕上がっています。力作。

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