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Branded and Exiled / RUNNING WILD
火薬バカ一代 ★★ (2012-08-16 00:36:23)
メイン・ソングライターの1人であり、強いスラッシュ嗜好の持ち主だったプリーチャー(G)が脱退し、バンドの舵取り役が完全にロックン・ロルフ(Vo、G)へと委譲された'85年発表の2ndアルバム。
そのためスラッシュ・メタル的な前掛りの攻撃性は薄れてしまいましたが、その分、音作りはグッと引き締まり、サウンドに宿る硬質感や重量感、それにスケール感は倍増。ロックン・ロルフも前作以上にメロディアスに、雄々しく歌い上げるようになった本編は、これにてようやく、エピカルで勇壮な「パイレーツ・メタル」路線への戸口に立ったとの印象を受けます。中でもACCEPT風(FAST AS A SHARK?)のGリフが疾走するパワフルな⑤、そしてライブでのコール&レスポンスが容易に想像できる剛直なラスト・ナンバー⑨は名曲。
ただ作品全体としては、構成の妙よりも力押しに終始するスタイルに大きな変化はなく、となると押せ押せのテンションの高さが影を潜めた分、↑上の方が指摘されている通りに少々冗漫に感じられる場面が目に付くのも確か。
良く出来たアルバムではあるのですが、同時に、バンドが過渡期にあったことを感じさせてもくれる1枚でしょうかね。

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