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The Paragon of Animals / CRASH(KOREA)
火薬バカ一代 ★★★ (2012-06-26 23:31:48)
シンセサイザー奏者を加入させてインダストリアル・サウンドへ傾倒する等、アルバムを重ねる毎に実験精神を強めていたCRASHが、7年の沈黙の間に自分達の原点を見つめ直し、久々にスラッシュ・メタル魂全開で作り上げた'12年発表の6thアルバム。(シンセ奏者は脱退済み)
デビュー当時より一貫して、このバンドの重要な個性として不可分のデジタリィな味付けは必要最小限に抑えられ、代わって全面に押し出されているのは素手で顔面を殴りつけるような、1stアルバム以来・・・というか、1stアルバム以上にオールドスクールな作法に則ったスラッシュ・サウンド。(バンド自身が手掛けている、粘着感や重苦しさを減じた乾いた音作りもスラッシュ感を底上げ)
更にそれを援護射撃するのが、バンドへの出戻りを果たしたヨーン・ドゥ・ビュンのGプレイ。やはりこの人のメロディ・センスは冴えています。特に、クリーンVoによるコーラス・パートを導入しつつOUTRAGEばりの破壊力が炸裂する①、CRASH流バラードと言えそうなメランコリックで劇的な⑤、そして激烈なラスト・ナンバー⑪は、楽曲自体のカッコ良さに流麗なGプレイが華を添える本編屈指の名曲。
CRASHの最高傑作として、バンド入門編にもお薦めできる力作と言えるのではないでしょうか。

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