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Realm of the Damned / GOSPEL OF THE HORNS
Usher-to-the-ETHER ★★ (2012-06-03 05:38:22)
2007年発表の2nd。
オーストラリアのブラックではかなり古株のバンドで、スラッシュ寄りのスタイル…という触れ込みでしたが、確かに刻みを多用しつつアクセントにブラック由来の邪悪トレモロを仕込むリフ捌き、熱いギターソロを取り入れた展開はスラッシュ色強めなんですが、リフがスラッシーなザクザクした感触と同じくらい、パンク/ハードコア的なドライブ感も強いのが特徴なんですよね。
そのリフ捌きのせいで、聴いていると体が自然と動き出しそうな、ストレートなかっこよさが上手く演出されており、鬱ブラックや陰湿なプリミティブブラックを普段聴いてる人からすれば爽やかにすら聞こえるほど(笑)。ただし、ヴォーカルはかなりエグいブラック特有の高音絶叫で、リフ・リズムの演出するノリの良さと相俟って、非常に野蛮な雰囲気を醸し出してます。人肉とか食ってそうな勢い。
オーストラリアでは重鎮のバンドだけあって、作風にブレがないというか、「俺たちはこういう音を演りたいんだ」というのが伝わる作品。音質も適度に厚みがあって悪くないですし、スラッシュ寄りのダーティでオールドスクールなブラックが好みであればチェックしておくといいかもしれません。
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